Rendez Vous

OpenAI

2023.01.30

最初の感想は「これ裏に人間いるんじゃないの!?」くらいの衝撃で、人工知能で有名な「中国語の部屋」そのまんまが来たんじゃ感がありました。ただ知らないことでもさも真実かのように適当に答えてくるあたりは、ネットでググるようなライトな知識探索行為の大きな脅威。まぁ人間が書いた本が正しいことだらけかっていうと、そうでもないですが。。それにしても個人的にはGoogleが一歩遅れをとったのが意外。会社の使命としては必然だった気がしますが。。AI界隈はどこの株を買っておけばいいんだろうか(笑)。

ただ、現段階では(原理的に当たり前かもしれませんが)まとめ方の質のいいQ&Aかキュレーションサイトって感じで、知識を創発しているわけでもないので次の一歩はそこなんだろうなという気がします。”人間受けするラベリング”のような教師なし学習ができればっていう。将棋ソフトでいえば「新しい定跡」みたいなものを自分でラベリングできはじめたらいよいよシンギュラリティ感がありますね。思考でなりたつもの、、数学あたりはもう新概念をどんどん発明して人間に提案してきてほしい。数学は強化学習できそうだし。

それにしても、プログラムの自動生成にも思えるような情報系の回答は相当量の教師データがないと実現しない気がしますが、どう集めたんだろうかと気になります。サンプル的にはかなり疎になりそうなのにな。。マルコフ連鎖のすごい版でしょ?くらいの適当な先入観を持って見てましたが、ちょっと原理を勉強したくなってきました。

ん~人工知能のブレークスルーはどこだったんだろうか。誤差逆伝播?ReLU?いや、オートエンコーダか?多層化の恩恵にちゃんと預かれるようになったということではありそうです。あとは、計算機の性能か。まさかGPUがAIに使われるとはでしたね。いずれにしても10年後、20年後くらいは知識界隈がかなり楽しくなりそうです。