Rendez Vous

「自省録」

2023.08.11

2世紀のローマ皇帝で、ストア派の哲学者でもあるマルクス・アウレリウス・アントニヌスの「自省録」を読んでいます。自己啓発的な本を何でもいいから読めという研修課題があって、読んでいるというよりは読まされているといってもいいかもしれないですが。。。

さて彼がどんな理由で本を書いたのかわかりませんが、内容的には日々思った「心がけ」のような短文の集積になっていて、とくにカテゴライズされているわけでもないものになってます。また、客観的に見ると、ストア派らしいなという気はしますが、正直現代でも完全に通用する内容で、よく見通しているというふうにもいえるし、人間、数千年間考えることは変わらないんだな(笑)ということでもあるのかもしれません。

端的に言うと、一瞬一瞬を生きよ、人には親切に、障害は自分が作り出している、自分の思いに正直になれ、という内容。もう2000年も前に、今の自己啓発本はいらんのではないかというくらいな考察を残していたんですね。原著はたぶんラテン語なので、20年前に習った知識でいくつか文を読んでみようかな。

…と思ったらギリシャ語でした。ちょっとハードル高いけどやってみるか。

限りある時間の使い方

2023.01.09

最近売れてる本の棚にあった本。読んでみましたが、時間の捉え方を考え直すきっかけになりました。一言で言ってしまえば「死を想え」ですね。ちょっと自分流の解釈も入っていそうですが大体↓こんな内容。

  • 時間は限りがあって、やりたいこと・やるべきことはやりきれない
  • TODOリストを作ったりプロジェクトを並行で回すことでやりきれると思うのは錯覚だ
  • そもそも時間を資源のように考えて生産性を考え始め、何もやらないことに罪悪感を覚え始めたのは資本主義以降の話
  • 大事なことに時間を使い、どうでもいいことは先延ばして切り捨てるべし
  • 未来の目標のために現在を犠牲にするべきでない。未来の時間は何も確保されていない

今年はどこまでのんびり自分の贅沢な時間の使い方を実践できるでしょうか。。まずは年明けの仕事の生産性が落ちそうですが(笑)。